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野口剛先生が第62回癌治療学会学術集会のYoung Oncologist Awardを受賞

野口剛先生(横浜市立大学泌尿器科 助教)が、第62回癌治療学会学術集会のYoung Oncologist Awardを受賞しました。


演題名は「統合的ゲノム解析を用いた進行性腎細胞癌に対する免疫療法の精密化法の開発」です。


これまで免疫チェックポイント阻害剤の効果を予測する方法は開発されていませんでしたが、今回、野口先生は、30検体ほどの転移性腎細胞癌の凍結保存検体について全エクソン解析およびRNA発現解析を行い、様々なパイプラインを駆使して、Wnt経路と免疫経路の状態を評価することで免疫チェックポイント阻害剤の効果予測が可能となることを見出しました。アメリカで先行して行われてきたCheckMateコホートやIMmotionコホートでのバイオマーカー探索では、RNAのクオリティーにばらつきのあるパラフィン検体が用いられてきましたが、本研究のように凍結検体での解析を行えば症例の層別化が可能となることが明らかとなりました。現在、コホートを拡充しつつ、将来的な臨床実装を見据えて、本アルゴリズムの有用性を検証中です。野口先生、おめでとうございます。

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